2013 有馬記念 回顧
です、です。
正直、逃げ馬不在の中でこのペースは誰が想像したでしょうか。またこんなペースであれば縦長になるのがデフォルト、そして逆に先行馬の粘りという目もあったかもしれないのですが、隊列はあまりバラけず…結果、差し馬天国のようなレースになりました。ただ、勝ち馬の走りはそんなものに色あせることのない素晴らしいものでしたが。早速振り返りましょう。
2013年12月22日(日) 5回中山8日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【10R】 第58回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2500m 16頭
LAP 6.9-11.1-12.3-11.6-12.4-12.8-12.4-12.0-11.8-12.3-12.6
通過 30.3-41.9-54.3-67.1 上り 72.8-60.8-49.0-36.7
馬 | 印 | 馬 名 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 |
6 | ★ | オルフェーヴル | 池添 | 2.32.3 | 13-13-12-02 | 36.0 | 1 | |
4 | ★ | ウインバリアシオン | 岩田 | 2.33.6 | 8 | 09-11-12-04 | 37.3 | 4 |
14 | ゴールドシップ | R.ム | 2.33.8 | 1 1/2 | 12-11-08-04 | 37.8 | 2 | |
11 | ラブイズブーシェ | 武豊 | 2.34.2 | 2 1/2 | 14-15-14-14 | 37.6 | 12 | |
7 | タマモベストプレイ | 和田 | 2.34.3 | クビ | 09-08-08-04 | 38.3 | 16 | |
3 | ★ | カレンミロティック | 戸崎 | 2.34.3 | 頭 | 02-02-01-01 | 38.7 | 6 |
5 | デスペラード | 横山 | 2.34.3 | ハナ | 06-08-11-10 | 38.1 | 7 | |
13 | トゥザグローリー | C.ル | 2.34.7 | 2 1/2 | 09-08-08-10 | 38.6 | 13 | |
12 | テイエムイナズマ | M.デ | 2.34.9 | 1 1/4 | 16-16-16-14 | 37.7 | 15 | |
2 | ヴェルデグリーン | 田辺 | 2.34.9 | クビ | 14-14-14-10 | 38.4 | 8 | |
10 | ★ | アドマイヤラクティ | C.ウ | 2.35.3 | 2 1/2 | 06-06-03-10 | 39.4 | 3 |
8 | ラブリーデイ | 蛯名 | 2.35.5 | 1 1/4 | 03-03-03-04 | 39.7 | 14 | |
15 | ナカヤマナイト | 柴田 | 2.35.7 | 1 1/2 | 03-03-02-04 | 40.0 | 10 | |
16 | トーセンジョーダン | 内田 | 2.35.8 | 1/2 | 06-06-03-04 | 39.9 | 5 | |
1 | ダノンバラード | 川田 | 2.37.0 | 7 | 03-03-03-02 | 41.2 | 9 | |
9 | ルルーシュ | 福永 | 2.42.8 | 大差 | 01-01-03-16 | 47.0 | 11 |
単勝 6 \160
複勝 6 \110 / 4 \250 / 14 \170
枠連 2-3 \610 (2)
馬連 04-06 \860 (3)
ワイド 04-06 \350 (3)/ 06-14 \250 (1)/ 04-14 \950 (10)
馬単 06-04 \1020 (4)
3連複 04-06-14 \1420 (2/560)
3連単 06-04-14 \5240 (7/3360)
【ペース・展開おさらい】
ルルーシュがポンと出たところに内からカレンミロティックが競るような形になって意外とペースが緩まずに進行。ターフビジョンで出た5F通過60.8というのも馬場の重さを考えれば標準に近いものと言える。ただ例年、そこからは一息入る区間となるのだが、今年は12.8が一度あっただけで、そこから12.4-12.0-11.8と再加速する異常Lapを形成。その時点でルルーシュが止まりカレンミロティックのペースとなるのだが、それも12.3-12.6と余力がない状態…その後の2Fは実質オルフェーヴルが作ったLapであり、数字上は加速Lap表示になるが、その実はバリバリの消耗戦。位置取りも後方にいた馬に圧倒的に有利な展開になったといえるだろう。ただ隊列はこのペースでもそれほどバラけておらず、どの馬にも負荷がかかっていたことには違いない。そういう意味では総合力をも問われたレースになったと言っていいのではないだろうか。
【各馬ひとこと】
オルフェーヴル:もはや言うことなし。恐らく前半緩みが少ない中で、上がり5Fも59秒前後で走っているのではないだろうか。ラストは緩めており追えばもっとタイムは縮まったはず。折り合い面でペースが比較的流れてくれたのもプラスにはなったのだが、それ込みでも圧巻のパフォーマンスだった。この狂気の血がどのように受け継がれていくのか実に楽しみである。とりあえずスイープトウショウにつけて、池添を困らせまくるような産駒が出来てくれれば(ウソ)
ウインバリアシオン:好発も馬なりで控えて、結果後方の勝ち馬のやや内に落ち着いた。この馬も勝ち馬の上がっていった後ろをついていったのだが全く届かず。それでも3着以下はしっかりと封じ込めており、このままの状態が維持できるのであればオルフェーヴルのいない来年は悲願が達成されてもおかしくない。3歳時より立ち回りに自在性が出ているのももちろんプラス。
ゴールドシップ:誰が乗ってもダッシュがつかないのは同じ。結果いつもと同じような競馬になってしまった。ただ上がりが掛かる勝負はこの馬にとっても不足のない舞台だったわけで、現状の力は出せていると言っていいと同時に、ウチパクが乗っても同じような結果だったのでは?いずれにせよ、元のパフォーマンスが戻るのはもっと違うきっかけが必要と言うことか。
ラブイズブーシェ:後方からでも4角手前で置かれそうになっていたが、そこから脚を切らさずゴール直前で4着浮上。展開利があったことには違いないが、夏からもかなり力をつけている事を証明する結果だった。上がりの速くなり過ぎない小回りの舞台なら重賞は勝てる器。とりあえずAJCC辺りですぐにチャンスが回ってきそうだが。
タマモベストプレイ:中団の内目から前が止まった時にも上手く立ちまわったが、今回は外の馬に分がありすぎた。それでもバタリとは止まっておらず決して弱い競馬ではない。瞬発力と物理的に速い上がりに欠けるだけに好走条件は限られるが2000m辺りまでなら、来年はかなり面白いはず。
カレンミロティック:逃げ馬があれだけ早くたれるのは計算外だっただろうが、そもそも無茶に近いペースだっただけに、この結果も仕方なし…というより、逆に力は示したと言っていい内容。スタミナも無いわけではなさそうで、春天でも面白いかも。
デスペラード:最内で次々と垂れた先行馬を捌かなければならないかなり気の毒な競馬。それでもラストは伸びており、やはりこの距離はあっている印象。来年は阪神大賞典より日経賞を使って本番に行って欲しいのだがいかがなものだろうか。
アドマイヤラクティ:通過順が示す通り、チグハグな競馬。鞍上いわく4角で脚を取られたとのことだが、それを差し引いてもやはり右回りは反応がイマイチだっただけに、春競馬の主役の座は遠のいてしまった印象。
ラストに月並みな言葉でしか締められないヘボ人間ですが、強すぎ以外の言葉が見当たりません。来年も現役でいいんじゃないでしょうかねぇ、マジで。あと池添のインタビューも、ちょっと胡散臭さはあったものの、なかなか良かったと思います。色々といいものを見せてもらった今年の有馬記念でした。馬券は外れましたが観戦料と言うこと…にしては、少し高かったですが。
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