外差し馬場…なぜ?~府中牝馬S回顧~
です、です。
菊花賞の出走馬が出ているのに、まだこんなコトしてますwww。ようやく広州に戻って参りました。
2011年10月16日(日) 4回東京5日 天候 : 晴 馬場状態 : 稍重
【11R】 第59回府中牝馬S
3歳以上・オープン・G2(別定) (牝)(国際)(指定) 芝 1800m 16頭
LAP 12.6-11.2-11.6-12.3-12.4-12.1-11.3-11.5-11.8
通過 35.4-47.7-60.1-72.2 上り 71.4-59.1-46.7-34.6
馬 | 印 | 馬名 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F |
13 | △ | イタリアンレッド | 1.46.8 | 12-11-11 | 33.7 | |
15 | △ | アニメイトバイオ | 1.46.8 | クビ | 14-13-12 | 33.5 |
5 | × | フミノイマージン | 1.46.9 | クビ | 13-13-12 | 33.6 |
1 | アスカトップレディ | 1.47.1 | 1 1/2 | 04-04-04 | 34.4 | |
3 | ◎ | コロンバスサークル | 1.47.2 | クビ | 09-08-08 | 34.3 |
6 | × | エオリアンハープ | 1.47.2 | クビ | 14-15-15 | 33.7 |
2 | セラフィックロンプ | 1.47.2 | 頭 | 02-02-02 | 34.8 | |
7 | × | レディアルバローザ | 1.47.4 | 1 1/4 | 04-04-04 | 34.7 |
9 | △ | ブロードストリート | 1.47.4 | クビ | 09-11-12 | 34.2 |
8 | ▲ | プティプランセス | 1.47.4 | ハナ | 16-16-15 | 33.9 |
11 | サンテミリオン | 1.47.5 | 1/2 | 09-08-08 | 34.6 | |
16 | トゥニーポート | 1.47.6 | クビ | 01-01-01 | 35.4 | |
12 | オウケンサクラ | 1.47.7 | 1/2 | 04-04-04 | 35.0 | |
4 | ○ | アパパネ | 1.47.8 | 3/4 | 07-08-08 | 34.9 |
14 | ダイワジャンヌ | 1.48.1 | 2 | 07-07-07 | 35.3 | |
10 | ウェディングフジコ | 1.48.2 | 1/2 | 03-03-03 | 35.7 |
単勝 13 \960
複勝 13 \350 / 15 \260 / 5 \250
枠連 7-8 \2490 (11)
馬連 13-15 \2920 (13)
ワイド 13-15 \1070 (13)/ 05-13 \1050 (12)/ 05-15 \820 (7)
馬単 13-15 \6220 (24)
3連複 05-13-15 \6600 (21/560)
3連単 13-15-05 \41940 (124/3360)
大方の予想通り、トゥニーポートがハナ。若干離し気味の逃げだが、全体の隊列は大きく変わっていないので、基本的にはLap通りの瞬発力勝負と考えていいだろう。
ところで、夜明けまでに雨が降り、重からスタートで回復基調の馬場での競馬だったこの日の東京…これまでのセオリー通りならば、内の馬しか馬券に絡まないような現象になってくるのだが、この日は全く逆の現象…外差しが目立つ馬場であった。事実、このレースも直線外目を通して差してきた3頭が上位独占…この部分を把握できていないと取れない馬券だったことは、覚えておきたい。
ただこの3頭…決して瞬発力特化型の馬ではないのが不思議な所…特に勝ったイタリアンレッドなどは、切れ味勝負には全く縁が無い存在だったのが、ここに来て上がり33秒台を駆使しての差しきり勝ち…夏に強い馬、小回りでの緩みない底力勝負でこその馬…そんな概念をアッサリと覆がえしてしまうパフォーマンスだった。切れ味勝負でもOK、ロングスパートでもOKの馬が京都外回りの4F上がり勝負でもダメという理屈は無いわけで、一気に秋の主役に躍り出たと言ってもいいのではないだろうか。
2着アニメイトバイオは出負けしてシンガリあたりを追走していたが、直線でエンジンがかかるとグイグイ伸びた。この馬は急激なペースアップに対応できる下地はあっただけに、外差し馬場を利しての差し込みと考えれば、勝負になってもおかしくなかったという事であろう。どんなペースにも対応できるが、勝ち味に遅いのは脚質の性…常時警戒が必要な一頭といえる。
内から発走のフミノイマージン…直線だけ外に出す競馬だったが、外に出そうとした時に勝ち馬に一歩先に行かれてしまい、更に外に立て直さざるをえなかったのが痛かった。そこに2着馬がおり、上手く合わせるような形になったのはラッキーだったか。結果としては3番手だったが、内容としては2頭と全く遜色ない結果で秋初戦としては上々の内容だった。
更に4・5着は内枠から先行しながら残した馬…しかも共に切れ味面での評価が出来ない馬であり、馬場の逆流を思えば、やはりよく走ったと言える内容なのではないだろうか。この2頭はもっと持続力を測れる舞台での走りを見てみたい所…
さて、いいところなく敗れたアパパネ…この馬自身、底力Lapの方が良いタイプではあるものの、決してこなせない流れではないだけに、内枠だったこと、休み明けは走らないことを含めてもここまで負けてしまっては…しかも、次は2200mだけに、余計に買いづらくなってしまう…すなわち人気するのであれば、全力切りでお出迎えという事である。
しっかし、こうまでペースへの適性にマッチしない馬が上位に来てしまうと、ホントにこのレースが瞬発力勝負だったのかと錯覚してしまいます。その辺りは今回の出走馬の今後を見ながら判断していくしか無いのですが…