ボロ負けペースを作ったのは?~ヴィクトリアマイル回顧~
です、です。
いやぁ…穴があったら入りたい。というか、北村くんを小一時間問い詰めたい気分です…そのココロは?
2011年 5月15日(日) 2回東京8日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第6回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝 1600m 17頭
LAP 12.0-10.6-10.9-11.1-11.3-11.6-12.0-12.4=1:31.9
通過 33.5-44.6-55.9-67.5 上り 69.3-58.4-47.3-36.0
馬 | 印 | 馬名 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F |
16 | × | アパパネ | 1.31.9 | 09-11 | 34.3 | |
13 | ○ | ブエナビスタ | 1.31.9 | クビ | 13-13 | 34.0 |
4 | △ | レディアルバローザ | 1.32.0 | クビ | 03-03 | 35.0 |
3 | グランプリエンゼル | 1.32.2 | 1 1/2 | 06-06 | 35.0 | |
5 | アンシェルブルー | 1.32.3 | 3/4 | 06-06 | 35.1 | |
12 | スプリングサンダー | 1.32.3 | ハナ | 17-16 | 34.2 | |
2 | × | アニメイトバイオ | 1.32.3 | ハナ | 13-13 | 34.5 |
1 | ワイルドラズベリー | 1.32.5 | 3/4 | 16-11 | 34.8 | |
7 | ブロードストリート | 1.32.5 | クビ | 09-08 | 35.1 | |
14 | ディアアレトゥーサ | 1.32.9 | 2 1/2 | 08-08 | 35.5 | |
10 | △ | コスモネモシン | 1.33.2 | 1 3/4 | 03-03 | 36.2 |
8 | ▲ | カウアイレーン | 1.33.2 | クビ | 09-08 | 35.7 |
9 | × | ショウリュウムーン | 1.33.3 | クビ | 09-13 | 35.5 |
11 | △ | エーシンリターンズ | 1.33.5 | 1 1/4 | 02-02 | 36.6 |
6 | ◎ | オウケンサクラ | 1.33.6 | クビ | 01-01 | 37.7 |
17 | ブラボーデイジー | 1.34.2 | 3 1/2 | 13-16 | 36.1 | |
15 | アプリコットフィズ | 1.34.4 | 1 1/2 | 03-05 | 37.3 |
単勝 16 \410
複勝 16 \120 / 13 \110 / 4 \200
枠連 7-8 \210 (1)
馬連 13-16 \230 (1)
ワイド 13-16 \140 (1)/ 04-16 \460 (3)/ 04-13 \330 (2)
馬単 16-13 \740 (2)
3連複 04-13-16 \620 (1/680)
3連単 16-13-04 \3620 (4/4080)
アクションこそ派手ではないが、明確な意思を持ってオウケンサクラがハナ…それは問題ないのだが、問題大ありなのがそのペース…33.5-44.6-55.9は完全にやり過ぎの域…後続に関してもほぼ一団で34.0-45.2-56.9位のペースで走っており、この位置からでもやはり速いペースということになるだろう。それは残り2Fを少し過ぎた辺りで逃げ馬が吸収されて、実質後続馬のLapとなった上がり2つでも12秒台が連発されていることで証明でき「我慢比べを通り越した消耗戦」と言う表現がしっくり来るレースになったと思われる。
こうなってしまえば、苦しいレースへの適性を持った力上位馬のワンツーは仕方なしと言った所…また、軒並み低い評価とした瞬発力に欠ける馬たちが3着~5着、その後ろ6着~8着は位置取りの利があった馬たちが占めるという何とも分かりやすい結末になったのだが、上位2頭のパフォーマンスが抜けていたことを証明するのはやはり馬場と言う事になるだろう。
これ以前のレースでも外を回った馬が直線半ばまでは突き抜ける勢いでも、コール手前では内の馬がもう一伸びというシーンが何度も見受けられ、このレースにおいても6着~8着の馬のほうが上に来るべき様な激流だったにも関わらず、インを先行した馬たちが掲示板に乗っている事を考えれば、流れすら無効にするくらいの強烈なインバイアスだったと思っていい東京の馬場。そこを4角大外からきっちり仕留めきったのはやはり着差以上のインパクトと言うこと。特にアパパネはブエナビスタにビッタリマークを喰らいながらも、自ら動いてさらにギリギリで凌ぎきるという超絶パフォーマンスだった様に思える。マイルという距離がピッタリだったと言うこともあるが、この流れでの動きを考えれば牡馬とも対等以上に渡り合えることは間違いないだろうし、安田記念も好勝負必至。
一方、ブエナビスタはマイル5戦5勝とは言え、近走の内容からみても適性より短い距離だった事は明らか。それゆえにアパパネを見るような位置からしか競馬が出来なかったということになるのだが、勝ち馬の後ろをほぼ同じルートで進んでの結果だけに、この距離と流れの中では力負けと言わざるをえないか。宝塚記念は条件好転となるのは間違いないが、本質的には瞬発力を生かす競馬がベストなだけに、依然として取りこぼしの余地はあると言っていいだろう。
以下の馬については大まかに説明したので省略とするが、3~5着馬に関しては、急激に下がってくる逃げ馬により、期せずして先頭に立たされた中では、馬場を生かして最高にうまく乗られたと思う。特にレディアルバローザは緩まない流れでのパフォーマンスはかなりの物…距離不安があるだけに、大きなことは言えないが引き続き注目しておかねばならないだろう。
◎を付けた馬が想定ペースをぶち壊すタコ逃げではぐぅの音も出ないです。3F通過時点で完全終了のレースでした。ただ、想定ペース内で上位と思った馬が、想定外のペースできっちりと大敗してくれたことは、各場に対する自分の見立てが間違ってなかったということにも繋がりますし、ひいては予想スタイルも間違っちゃいないと言う事を再確認できるレースでした。
はい。ただの負け惜しみです。
でも、これは次に生かせる敗戦じゃないかと思ってるのです。はい。