35秒の分水嶺~京王杯スプリングC回顧~
です、です。
いやはや…ペースを読むのがこんなに難しいとは…今週は反省ばかりです。
2011年 5月14日(土) 2回東京7日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第56回京王杯スプリングカップ
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1400m 17頭
LAP 12.4-11.0-11.6-11.4-11.0-11.2-11.6=1:20.2
通過 35.0-46.4-57.4-68.6 上り 67.8-56.8-45.2-33.8
馬 | 印 | 馬名 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F |
5 | ストロングリターン | 1.20.2 | 09-07 | 33.1 | ||
11 | シルポート | 1.20.2 | ハナ | 01-01 | 33.8 | |
7 | ジョーカプチーノ | 1.20.2 | クビ | 02-02 | 33.5 | |
8 | コスモセンサー | 1.20.3 | 3/4 | 05-04 | 33.4 | |
2 | クレバートウショウ | 1.20.4 | 1/2 | 07-07 | 33.3 | |
1 | フィフスペトル | 1.20.6 | 1 1/4 | 11-11 | 33.3 | |
13 | ドリームバレンチノ | 1.20.6 | クビ | 12-11 | 33.2 | |
16 | エーシンフォワード | 1.20.7 | クビ | 03-03 | 33.9 | |
6 | サンカルロ | 1.20.8 | 1/2 | 15-15 | 33.2 | |
9 | ラインブラッド | 1.20.8 | クビ | 12-11 | 33.5 | |
3 | シンボリグラン | 1.20.8 | ハナ | 07-07 | 33.7 | |
14 | ガルボ | 1.20.9 | クビ | 12-11 | 33.6 | |
17 | アポロドルチェ | 1.21.2 | 2 | 16-15 | 33.6 | |
12 | ショウワモダン | 1.21.3 | 1/2 | 05-04 | 34.4 | |
10 | フラガラッハ | 1.21.3 | クビ | 17-17 | 33.2 | |
15 | ショウナンアルバ | 1.21.5 | 1 1/4 | 09-07 | 34.4 | |
4 | ユキノハボタン | 1.21.7 | 1 1/2 | 03-04 | 34.8 |
単勝 5 \850
複勝 5 \250 / 11 \240 / 7 \180
枠連 3-6 \690 (2)
馬連 05-11 \2990 (12)
ワイド 05-11 \1180 (14)/ 05-07 \880 (8)/ 07-11 \700 (4)
馬単 05-11 \6430 (26)
3連複 05-07-11 \5390 (13/680)
3連単 05-11-07 \37790 (110/4080)
短い距離で走ってきたユキノハボタンとジョーカプチーノが体一つ出たところに外からシルポートが主張。2頭は番手に納まって淡々と流れた前半3Fは35.0。これは時計の出る馬場、ましてや7F戦としてはやはり遅い流れ。それと同時にシルポートの残り目がこの時点で発生してしまった。あとは淡々とした抑揚の無いLapを最後まで続けてのゴール。一貫Lapではあるが、前半の緩さと決して小さくない馬場の恩恵を受けた先行する馬たちが、いい思いをした…そんなレースだろう。
そういう見方をすれば、この馬も内でジッとしていたとは言え、中団から差し切った勝ち馬の切れ味込みのパフォーマンスは褒められていい。緩まない流れでも上がりの脚が使える分、上のクラスでの十分太刀打ちできると思われるし、過去走や今回の緩めの一貫Lapに問題なく対応できているだけに距離は全く問題ない。
一方で2着に残しきったシルポート…逃げ切ったマイラーズCの回顧でテン3つ35秒台ならば…という条件がつく馬と評したのだが、今回もキッチリ35.0…しかもマイラーズCと寸分たがわぬLapで入ってきた。こうなれば馬場の恩恵をも受けて能力全開といったところだろう。逆に言えば決して弱い馬ではないのだが、安田記念も同型次第と言わざるをえない。ちなみに安田記念でテン3つが35秒台で通過したことは…過去10年で一度もないのだが。
すんなり番手に控えたジョーカプチーノ…スピードの制御が出来ているのはいい傾向だが、この距離の正攻法で取りこぼしているようでは、やはり7Fですら適距離ではないということだろう。安田記念に出るのであればもっとかき回した方が逆にチャンスが出てきそうな気も。
後は先行した馬と内枠の馬…という感じになってしまうのだが、少しだけ触れておきたいのがエーシンフォワード。本質的に脚を溜める競馬が合うだけに、今回の位置取りとペースは参考外…むしろ本番で買いやすくなったイメージ。またサンカルロは位置取り面ですでに厳しかったが、直線は内から外まで出す過程全てで前がつかえており、そのロスはかなり大きかったものと想像に難くない。共に本番での巻き返しに期待していいだろう。
3歳時に実力の片鱗を見せていた馬が、ようやく本格化してきましたね~。個人的にはラジニケで見せた豪脚が印象に残っているので、底力勝負でこそと言う馬だと思いましたが、切れ味もなかなか…次も面白そうな感じは受けますね~。