対照的な前哨戦~目黒記念・金鯱賞回顧~
マイドです
ダービートレーナーになった藤原英調教師の談話「今度は武豊のいるダービーで勝ちたい」 自厩舎のザタイキで落馬してココに出られなかった事を慮っての発言なんでしょうが、なかなかしびれましたよ…
さてさて、あと2つ重賞が残っていましたね~。どちらも宝塚記念を見据えた戦いという位置づけなんですが…東京の方は何だかねぇ…
目黒記念
Lap:7.2-11.5-11.9-13.0-13.2-13.1-12.8-12.8-12.9-12.4-11.4
(前:18.7-30.6-43.6/59.3-46.4-34.0:後)
12 | × | コパノジングー | 2.34.8 | 5 | 6 | 6 | 7 | 外 | 33.3 | |
8 | × | イケドラゴン | 2.34.9 | 3/4 | 1 | 1 | 1 | 1 | 最内 | 34.1 |
4 | ▲ | フェニコーン | 2.34.9 | ハナ | 5 | 4 | 4 | 4 | 内 | 33.6 |
3 | × | スマートステージ | 2.35.1 | 1 1/4 | 8 | 8 | 8 | 8 | 最内 | 33.3 |
2 | ○ | アルナスライン | 2.35.1 | クビ | 3 | 3 | 3 | 3 | 中 | 33.9 |
11 | × | ミッキーペトラ | 2.35.1 | ハナ | 2 | 2 | 2 | 2 | 内 | 34.0 |
1 | × | トウショウデザート | 2.35.2 | 1/2 | 10 | 10 | 10 | 8 | 内 | 33.4 |
7 | モンテクリスエス | 2.35.3 | 3/4 | 10 | 10 | 10 | 11 | 中 | 33.4 | |
9 | ◎ | トップカミング | 2.35.4 | 1/2 | 12 | 12 | 12 | 12 | 最内 | 33.2 |
6 | ピエナグッドラック | 2.35.5 | 3/4 | 7 | 6 | 6 | 4 | 最内 | 34.1 | |
10 | ナイアガラ | 2.35.6 | 1/2 | 3 | 4 | 4 | 4 | 外 | 34.2 | |
5 | マキハタサイボーグ | 2.36.5 | 5 | 9 | 8 | 8 | 8 | 外 | 34.8 |
ハナが濃厚視されていたミッキーペトラは行かずに、軽量イケドラゴンはあっさりとハナ。そのまま4F目から9F目までをガクッと緩める展開だが馬群はそれなりにバラけた状態…一応ラスト4F目からレースが動き出すものの、基本は直線のみの上がり勝負と言う事。後方待機策の馬は何の用もなかったレースとなってしまった。
コパノジングー中団から直線で前を向くと力強い脚で抜けきっての重賞制覇。元々長距離の上がり勝負に適性が合っただけに、こんなペースならばお手の物と言ったところだろう。ただココを勝ってしまったことで次以降の使い方がかなり微妙になってきた。小回りのサマー2000の何処かで使うのであれば、人気を背負って飛んで頂きたい存在。
先の新潟リーディング丸山Jが思い切ってハナを取ったイケドラゴンが辛くも2着…これは軽量&マイペースの賜物であり先に繋がるものではなかったが、鞍上の好ジャッジには賛辞を送りたい。
フェニコーンは厚い評価をしたものの、上がりのみの勝負で結果を出せたことは驚き…進路を外に取り、勝ち馬に合わせた後からしっかりと伸びていたように、かなり高い勝負根性を有していると見たい。どんなペースでも安定して駆けられるだけに今後の付き合い方が難しくなってきた。
スマートステージは直線半ばまであまり追わずに差を詰めてきており、突き抜けたかと思いきやさほど伸びず…もっと道中流れた方が良いタイプだけに、よほど状態面で良かった事も言えるだろうし、しばらくは注目しておきたい存在だ。
勝ちを意識して前目で流れに乗ったアルナスライン…ここまでの切れ味勝負は対応出来ないということは分かっていただけに、この敗戦も納得といえば納得だが、力関係で考えればもう少しやれても良かったか…宝塚記念は状態次第ということにしておきたい。
これ以降は回顧しても仕方ない…というか、このレースでよく5頭も取り上げたな…と自分でも思います。要はG2返上したらと言いたいだけなんですが…現に条件勝ち上がりの昇級戦の2頭に、1600万下の馬が来ちゃってますし。
金鯱賞
Lap:12.5-11.9-12.6-12.1-11.9-12.4-11.9-11.5-11.2-11.5=1:59.5
(前:37.0-49.1-61.0/58.5-46.1-34.2:後)
5 | ◎ | アーネストリー | 1.59.5 | 2 | 2 | 2 | 2 | 内 | 34.0 | |
9 | ○ | ドリームサンデー | 1.59.7 | 1 1/4 | 1 | 1 | 1 | 1 | 最内 | 34.4 |
6 | スマートギア | 2.00.1 | 2 1/2 | 13 | 13 | 11 | 10 | 大外 | 33.8 | |
7 | ▲ | ホワイトピルグリム | 2.00.3 | 1 | 8 | 9 | 7 | 7 | 外 | 34.2 |
13 | △ | アドマイヤオーラ | 2.00.3 | ハナ | 8 | 7 | 7 | 7 | 大外 | 34.2 |
1 | リトルアマポーラ | 2.00.3 | ハナ | 4 | 4 | 6 | 4 | 最内 | 34.4 | |
8 | × | アクシオン | 2.00.3 | クビ | 6 | 6 | 5 | 4 | 大外 | 34.4 |
4 | × | ナムラクレセント | 2.00.3 | ハナ | 2 | 2 | 3 | 3 | 中 | 34.6 |
10 | ゼンノグッドウッド | 2.00.8 | 3 | 12 | 12 | 11 | 10 | 最内 | 34.4 | |
3 | エイシンドーバー | 2.00.9 | クビ | 4 | 4 | 3 | 4 | 外 | 35.1 | |
11 | エリモハリアー | 2.01.3 | 2 1/2 | 10 | 10 | 10 | 10 | 外 | 35.0 | |
14 | サンレイジャスパー | 2.01.4 | 1/2 | 14 | 14 | 14 | 13 | 内 | 34.8 | |
12 | エムエスワールド | 2.02.8 | 9 | 10 | 10 | 11 | 13 | 中 | 36.3 | |
2 | × | タスカータソルテ | 中止 | 6 | 7 | 7 | 7 | 中 |
好発のアクシオンを尻目にドリームサンデーが労せずにハナ…向正面まではかなり遅いペースで入り、向正面でスピードアップ。坂の上りでキッチリと脚を溜めての下り坂で再度の加速…分割するとやはり後傾Lapであり前有利となるのだが、緩急自在の逃げ馬のLapに先行する馬たちはかなり翻弄されたのではないだろうか?
その餌食となったのがナムラクレセント…2コーナー手前でペースダウンした時に一気に前との差がつまり、鞍上が押さえにかかったところを、向正面のペースアップで引き離されるチグハグなレース…溜めれば切れるだけに、このレースでは結果が出せないのも仕方無し…力があるのは分かっているだけに歯がゆいレースっぷりだった。
一方、ペースの乱高下にも全く動じなかったのが勝ち馬アーネストリー。直線に向いても手応え十分であっさりと前を捕らえる着差以上の完勝。厳しいペースにも耐えうる底力に併せ持つ一瞬の抜け出す脚…次への視界は一気に開けたと言っていい。天皇賞組がイマイチ宝塚記念に結びつきそうにないだけに、有力候補にのし上がった事は間違いないだろう。
ドリームサンデーはマイペースを守れたことに加え、勝ち馬という後ろ盾があったことが大きかった。やはりハナに立てるか立てないかでパフォーマンスが大きく変わってくる馬…ただハナに立ってしまえば少々厳しいペースでも止まらない分、次も同型次第という事になってくる。ただ単騎が確定している中では、馬券妙味は少なそうで狙い所が難しいのだが。
スマートギアはいつものレースで馬券圏内確保。ペース関係なく自身の脚だけはキッチリ使える馬…結局は前が最後に止まるか止まらないかの他力本願のレースしか出来ないということであり、次も3着辺りに塗っておけばいいかなという評価は変わらずと言ったところ。
ホワイトピルグリムは勝負所で遅れを取ったものの、かなりしぶとく伸びていた。ただイン差しでロスなく回れたぶんの結果と言えるし、力は出せているだけに、重賞メンバー相手ではやはり力関係的に少し劣ると言う事でいいだろう。
アクシオンは勝負所で外に出しての追走…4角では完全に馬券圏内と思わせたのだが、今一歩伸びが足りなかった。鳴尾記念~金杯のレース振りを見てもこんな馬ではないし、やはり休み明け、かつ何とか間に合った程度の体調だったと言う事なんだろう。しかも落鉄していたという情報もあり、これで少しでも人気を落としてもらえれば、次の旨味が大きくなるのだが…
最後にアドマイヤオーラ…直線半ばまでは見せ場たっぷりで力の片鱗は見せられたと思う。もうちょっとキッチリとメリハリのあるレースであれば、もっとやれるだろうし宝塚記念がそんなレースになるのであれば、十分に狙える存在と言っていいだろう。
色々書きましたが、やはり目立ったのが勝ち馬の強さ…いかにも宝塚記念を目指した…というのが、見えている分、本番での信頼度も高そうです。
…とか言って、盲目的に◎を決め込んだペルーサが、あっさりと負けてしまうんですから、この時点での不用意なジャッジは自粛することにします。