重賞回顧ブログ~The結果論~

レースの後からなら何とでも言える。そんな結果論から次の当たりを導き出すBlogです。

NHKマイルC回顧

うーん…いろんな意味でやられました。ホントにいろんな意味で…NHKマイルC回顧です。

jpn1_pict.gifNHKマイルカップ(馬場状態:稍重
Lap:12.2-11.0-11.4-12.1-12.5-11.7-11.2-12.1=1:34.2
(前:34.6-46.7/後:47.5-35.0)

ちなみに同じ稍重だった去年はこんな感じ…
Lap:12.1-10.5-11.6-12.0-12.3-11.5-11.7-12.6=1:34.3
(前:34.2-46.2/後:48.1-35.8)

まずやられたのが、ゴスホークケンが強烈に先手を主張し、ダンツキッスイがあっさり控えてしまった事…これにより去年よりテン・中盤ともに緩く、完全に瞬発力寄りの流れになりました。とは言え、稍重馬場を考えるとテンはそう遅い訳ではなく、前が楽を出来る展開では無かった事は付け加えておきます。そして第二のパンチが馬場状態。昼前後に雨が上がり、急速に内から乾いていく馬場…個人的には気温が上がって無いので急激に乾く事も無いだろうと思っていましたが、適度の風が吹き抜けていたようでそれが、馬場の回復を急がせたようです。で、後ろから行く馬が、簡単にその内を掬える状況…馬場的にも完全に読み違えました。

△1ディープスカイ(1着)15-16-11 内
スタートから後方3~4番手をじっくり追走。4角で内を突いて直線に入ると自然と7~8番手あたりで2着馬をすぐ前に見る位置にいた。後は得意の瞬発力で抜け切るだけ。鞍上の判断(最初から内を突くつもりだった)に加え、ペース的にもバッチリ嵌った勝利と言えよう。ただ毎日杯のように一貫Lapを付いていった上でそれなりの瞬発力を出せる馬なので、一介の瞬発力特化型とは一味違うだけにダービーでも距離不安を克服できる要素はあるのではないだろうか。

ブラックシェル(2着)12-12-05 内
こちらも中団やや後方から。ただ後藤らしく仕掛けはやや早目で抜け出した所を勝ち馬にあっさり交わされてしまった。瞬発力優勢の見方には変わりないが、内から抜けた上位3頭の中では最も前に位置していたこと、ペースが緩んだ時に自身は位置取りを押し上げていった事を考えると底力面でもそれなりの物を持っていると思われ、プラスコース適性を考えるとダービーでも有力視されるのは当然か。

ダノンゴーゴー(3着)18-18-16 内
最後方から上位2頭よりも内を突いて伸びてきた。連対馬とは違い、腹を括って死んだ振りから直線だけの競馬をして上位入線というのはいかにも短距離馬らしいという印象。従って、このレースだけで判断は出来ない。

△2ドリームシグナル(4着)08-10-11 外
中団からの競馬も4角で外を回す事でポジション的に下げる結果となってしまった。直線も良く伸びてはいるが、外の集団から抜け切った時にははるか前に3頭がいる状況で万事休す。最後は脚が上がり気味だったところを見ると、距離面での限界がありそうだが、割りを喰ったメンバーの中では一番強い競馬をしている事は間違いなく、引き続き注目は必要な一頭。

ファリダット(5着)14-13-16 大外
後方外目の追走から外からの押し上げを選択。外を通っていただけに必然的に大外を通る事になってしまった。最後までそれなりに伸びているがだけに通った位置が致命傷になったのは言うまでもないか。距離面に関しては、こなせなくも無いが、やはり7Fまでの方がいい印象は受けた。

×2サトノプログレス(7着)08-06-05 中
中団内目からの追走は予定通りだったと思われるが、ゴスホークケンの外に出した為に結果的にこれまでのレースで最も酷使され、かつ乾きの悪い所を通らされる事になってしまった。底力面を前に出せる流れが良かっただけに今日のペースも向かなかっただろうが、このコースで中山ほどの信頼感は無かったという面も見せたような気がする。

×1レッツゴーキリシマ(9着)04-04-05 中
前に逃げ馬を見ながらエイムアットビップとほぼ並んでの追走も直線に入りほとんど伸びなかった。持続力に長けたタイプとは言え、皐月賞での好走も有るだけにペース的に考えてもここまで負ける馬ではないと思われる…事前段階では馬場もこなせると思われていただけにここまで負けるのは少し不可解…

エーシンフォワード(10着)08-10-14 大外
中団外目から競馬だったが、手応えは終始あまり良く無いように見えた。それでも外を積極的に上がっていこうとしていたが、直線に入り前との差は開いてしまった。その後もふらつくような所も見せて終了…今回の場合、外枠と言ういかんともしがたいデメリットはあったが、ペース的に悪いという訳ではなかったし、やはりそれ以上に馬場が堪えた様子。

△3ゴスホークケン(12着)01-01-01 中
ハナを切るという作戦自体は間違っていないと思う。ただ緩めて自身の良さが出るとも思えず、乗り方に少々疑問が残るが、スピードを生かす馬だけに、この馬場も良くなかっただろうし、結果として直線が長いコースもいま一つなのかもしれない。

各馬が外目に殺到した為に外を回っている馬は結果的に大きくコースロスする結果に…そんな中、実はそんなに荒れてなかった経済コースを通り、かつ瞬発力を生かせる流れ…この流れを初めから分かっているのであれば、上位2頭の印は違っていたはず…と負け惜しみしておきます。実は外優勢の見方から最後にドリームシグナルからの3連複を買ったのは内緒です…ただ内を通った馬と外を回した馬の純粋な力差を測るのは非常に難しく、結果を鵜呑みにしすぎると痛い目に合いそうなのは覚えておきましょう。

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