2014 宝塚記念 回顧
です、です。
W杯も決勝トーナメントが始まりましたね。宝塚記念を見終えた後、BSでブラジル対チリの試合を見ておりましたが、ネイマール含め、かなりの選手が足がつってしまう光景を経てのPK決着…本当に鳥肌の立つほどすばらしい試合だったと思うと同時に、日本がそのレベルに達するにはどれだけの時間がかかるのか…というより、そこに到達できるのかという思いも湧いてまいりました。
さて…先週の重賞はこれひとつ…早速、振り返ってまいりましょう。
2014年 6月29日(日) 3回阪神8日 天候 : 曇 馬場状態 : 良
【11R】 第55回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・内 2200m 12頭
LAP 12.9-11.6-11.9-13.2-12.8-12.1-12.0-11.8-11.7-11.8-12.1=2:13.9
通過 36.4-49.6-62.4-74.5 上り 71.5-59.4-47.4-35.6
馬 | 印 | 馬 名 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 |
11 | ゴールドシップ | 横山 | 2.13.9 | 04-03-04-04 | 35.2 | 1 | ||
5 | ☆ | カレンミロティック | 池添 | 2.14.4 | 3 | 03-03-03-03 | 35.8 | 9 |
3 | ヴィルシーナ | 福永 | 2.14.6 | 1 1/4 | 01-01-01-01 | 36.3 | 8 | |
4 | ヒットザターゲット | 武豊 | 2.14.6 | クビ | 11-10-09-09 | 35.3 | 12 | |
2 | ◎ | デニムアンドルビー | 浜中 | 2.14.6 | ハナ | 06-06-04-04 | 35.9 | 6 |
12 | フェイムゲーム | 北村 | 2.14.7 | クビ | 02-02-02-02 | 36.3 | 7 | |
7 | ウインバリアシオン | 岩田 | 2.14.8 | 3/4 | 08-08-09-09 | 35.6 | 2 | |
1 | ホッコーブレーヴ | 戸崎 | 2.14.8 | ハナ | 09-08-07-06 | 35.8 | 5 | |
6 | ジェンティルドンナ | 川田 | 2.15.1 | 1 3/4 | 04-05-06-06 | 36.2 | 3 | |
8 | トーセンジョーダン | 内田 | 2.15.3 | 1 1/4 | 10-10-09-09 | 36.1 | 11 | |
10 | メイショウマンボ | 武幸 | 2.15.4 | クビ | 06-06-07-06 | 36.4 | 4 | |
9 | ヴェルデグリーン | 田辺 | 2.16.1 | 4 | 11-12-12-12 | 36.6 | 10 |
単勝 11 \270
複勝 11 \170 / 5 \810 / 3 \820
枠連 5-8 \660 (3)
馬連 05-11 \8990 (22)
ワイド 05-11 \2130 (18)/ 03-11 \2630 (24)/ 03-05 \9110 (51)
馬単 11-05 \10210 (29)
3連複 03-05-11 \57870 (110/220)
3連単 11-05-03 \251440 (468/1320)
【ペース・展開おさらい】
出が良かったヴィルシーナがそのままハナに立ってマイペースを作る…前半3Fがほぼ直線で構成されるこのコースで36秒台の入りというのは異様レベル、その後もさらに緩め5Fでは62.4と過去10年だけ見るとダントツに遅い通過となった。さすがにそこからはペースを上げて11.7~12.1のLapを6つまとめる持続力勝負に持ち込まれてのゴールにはなったのだが、このクラスになると前で特性を生かせる馬が有利に働くレースだったと言えるのではないだろうか。ただ上がりを強調できるような馬場ではなかっただけに、ロングスパート戦でも上がりで何とかするようなタイプには合ってなかったように思われる。
【各馬ひとこと】
ゴールドシップ:出はもっさりで最初の1Fでは最後方もスローの流れに乗じて先団へ…向正面ではいつでも前を捕えられる態勢で流れに乗り、勝負どころからは上がり最速を繰り出しての完勝。上手く折り合いをつけながらポジションを上げていけたことがベストの結果につながった。やはり時計の掛かる馬場と序盤がスローになるレースというのがポイントで、そこで出遅れなければ強い馬と言うこと。狙うべきレースははっきりしたのだが、それが周知されてしまっている今後は旨味も少なくなるか…もしかして凱旋門賞の可能性もあるのだろうか?
カレンミロティック:序盤のスローに付き合って、3番手に控えた時は「終わった」と思ったのだが、結果6Fのロングスパート戦になり持ち味が活きる事に繋がっての好走。馬場が悪いのは苦手だけに序盤からそこを避けて通るように鞍上が促していたのもプラスになったといえる。この馬も好走できる条件がハッキリしているだけに、次以降も上手く取捨して行きたい。
ヴィルシーナ:明らかに距離が長いであろうこの舞台、しかも牡馬混合で持続力勝負になるようなコースでは全く必要ないと思っていたのだが、まさかの粘りこみ…これは予見できなかった。今回の様に上手くペースを作ることが出来るのであればこのメンバーでもやれるということか。差しに回ってしまっては全く良さが出ない馬だけに、その辺りは頭に入れて秋を迎えたい。
ヒットザターゲット:最後方集団のインぴったりを回り続け、直線半ばから馬場の中ほどへ一気に出して伸びてきた。唯一後方から掲示板に載ったのだが、その裏にはかなり上手い立ち回りがあった事は間違いない。この馬自身、重い馬場が上手いというわけではないのだが、器用に立ち回れるタイプなだけに、今後も穴を演出するシーンはありそう。重賞ではあまり人気にならないキャラで狙えるシーンはまだありそうだ。
デニムアンドルビー:この日の6Rで逃げたことのない馬を上手く逃しての押し切った鞍上だったが、それが何かを閃かせたかのような先行策。しかも終始内目を回るような競馬だった。ラストは伸びを欠いて止まってしまったのだが、馬券を厚く買っていた個人としては、いつもの作戦で脚を伸ばして欲しかったというのが本音。後方からの有力馬が不発に終わってしまったという結果が、尚更その思いを強くさせるのだが…この馬自身の評価としては特に変えることはしないでおく。
ウインバリアシオン:戦法としてはいつもの通りと言える位置取りだったが、勝負どころで前を飲み込むような機動力が全く見られなかった。外を回ったコースロスはあるものの、この流れ、荒れ馬場でもこの上がりしか出せないような馬ではないだけに、力を出し切れていないのは明らか。不可解な負けは次以降買いづらくなるのだが、休養でリセットされるだけに、秋以降に再度期待。
ジェンティルドンナ:勝ち馬の直後から上手く付いて上がっていくかに見えたが、4角ではすでに劣勢に。パドックも一番良く見えたし、重い馬場への適正、そしてペース適性でもここまで負けるような馬ではないだけに、理解に苦しむ所…
勝ち馬は上手く鞍上がエスコートしました。出来るんなら、それ以外のレースでも折り合いに気をつけながらもうちょっと前で競馬しろよ…と、突っ込みたくなりますが、そこはやはりゴールドシップの力を信頼してのものだったのでしょう。これまでの主戦だったウチパクとは、馬への当たりという意味では正反対に近いジョッキーなんですが、どちらでも結果が出てしまった以上、特に騎手によってパフォーマンスが変わるような馬ではないと思っておいたほうが良いかもしれませんね。
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