恐ろしやロングスパート特化型…~有馬記念回顧~
です、です。
やはり福留は阪神に行くのですね…高給取りが3人もいなくなったので、費用面では問題ないのでしょうが、平野を手放すってのはね…来年も阪神を応援する気は無くなりました。
さて、当たった時くらいは意気揚々と回顧していきましょう。
2012年12月23日(祝) 5回中山8日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【10R】 第57回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2500m 16頭
LAP 7.0-11.3-11.6-12.0-12.2-12.7-12.6-12.5-11.9-12.1-12.1-
通過 29.9-41.9-54.1-66.8 上り 72.5-60.0-48.1-36.0
馬 | 印 | 馬 名 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 |
13 | × | ゴールドシップ | 内田 | 2.31.9 | 16-15-14-10 | 34.9 | 1 | |
6 | ◎ | オーシャンブルー | C.ル | 2.32.1 | 1 1/2 | 10-07-10-10 | 35.3 | 10 |
9 | ○ | ルーラーシップ | C.ウ | 2.32.2 | クビ | 13-13-14-12 | 35.2 | 2 |
2 | エイシンフラッシュ | 三浦 | 2.32.4 | 1 1/2 | 07-07-07-05 | 35.8 | 3 | |
3 | スカイディグニティ | C.ス | 2.32.5 | 1/2 | 05-05-06-05 | 36.0 | 7 | |
10 | ダークシャドウ | R.ム | 2.32.5 | ハナ | 07-07-07-05 | 35.9 | 4 | |
15 | × | ナカヤマナイト | 柴田 | 2.33.0 | 3 | 12-12-10-09 | 36.2 | 5 |
16 | × | ルルーシュ | 横山 | 2.33.4 | 2 1/2 | 03-03-03-03 | 37.1 | 6 |
14 | ビートブラック | 石橋 | 2.33.4 | 頭 | 02-02-02-01 | 37.4 | 8 | |
7 | × | ダイワファルコン | 北村 | 2.33.5 | 3/4 | 05-05-03-03 | 37.1 | 12 |
4 | アーネストリー | 福永 | 2.33.5 | 頭 | 01-01-01-02 | 37.6 | 14 | |
1 | ローズキングダム | 岩田 | 2.33.6 | 1/2 | 04-03-03-05 | 37.2 | 13 | |
8 | トレイルブレイザー | 武豊 | 2.34.2 | 3 1/2 | 11-11-12-12 | 37.3 | 9 | |
12 | オウケンブルースリ | 田辺 | 2.34.4 | 1 1/2 | 14-14-12-16 | 37.5 | 15 | |
5 | ネヴァブション | 田中 | 2.34.5 | 3/4 | 14-15-16-15 | 37.4 | 16 | |
11 | トゥザグローリー | 蛯名 | 2.36.1 | 10 | 07-07-07-12 | 39.5 | 11 |
単勝 13 \270
複勝 13 \130 / 6 \530 / 9 \140
枠連 3-7 \3350 (12)
馬連 06-13 \3730 (12)
ワイド 06-13 \1250 (13)/ 09-13 \240 (1)/ 06-09 \1360 (15)
馬単 13-06 \5200 (18)
3連複 06-09-13 \4020 (7/560)
3連単 13-06-09 \24250 (58/3360)
【ペース・展開おさらい】
アーネストリーが内からジワッと出て、すかさず番手にビートブラック、さらに大外からルルーシュと隊列はすんなりと決まった。ただスローというわけではなく、ごくごく標準的な流れ、中盤も緩みをもたせての上がり5つのロングスパート戦での決着。道中も馬の動きが少なく、勝負どころまでは隊列もほぼ動かずに推移したのだが、例年なら13秒台に入ることもある中盤での最遅Lapが12.7と、緩ませ方がやや少なかったこともあり、やや前目の馬には苦しい流れになった要素もあるのだが、極端なものではなく、全体的に見れば、やはり中山2500mのガチンコロングスパート戦だったということだろう。
また馬場的には徐々に回復する中で、内も戻ってきていた模様。特段大きく考慮する必要はないと思われる。
【各馬寸評】
ゴールドシップ:いつもの通り、ダッシュつかずに後方から…3角までにジワっと集団の後ろに取り付くと、先に仕掛けたルーラーシップの外に出し、いつもの通りグイグイ押して前を射程圏に入れ、直線でも勢い衰えずに一気に前を捕らえた。散々述べているように、ロングスパート戦では現役屈指の適性の持ち主だが、G1でラストまでLapの落ちること無い流れを捕らえ切ってしまう辺りは、やはり只者ではない。この手の馬は、中盤緩んでの瞬発力勝負で差し遅れるケースもあるのだが、そんな場合でも上がり5つからスパートしてあっさりと前を飲み込めるだけの上がりも持っているだけに、周りに流されず自身の競馬をすれば、自ずと結果が付いてくる…そんなキャラを確立してしまった。そうなれば今後も崩れるシーンは想像できないのだが。
オーシャンブルー:道中は集団の後方インでじっくり。直線だけ馬場の中ほどに出すと、脚が止まってしまった各馬を尻目に最後までしっかりと伸びた。こちらもロングスパート適正を存分に見せての結果とともに、立ち回りもパーフェクトに近かっただけに、今日の所は相手が悪かったとしか言いようがない。ただあくまでロングスパートの舞台でしか結果が出せてないだけに、中距離でもっとびっしりと流れるようなレースでの対応がどうなのかは未知数であり、来年以降の課題と言えるのではないだろうか。
ルーラーシップ:練習の成果が全く出なかった、この秋最大の出遅れ…それでも5Fで前との差を取り戻し、中盤では勝ち馬より前目に位置どっていた。そこから3角で勝ち馬が前に出るとその後を進出していくのだが、勝ち馬との勢いの差は歴然…とは言え、この馬も決して止まっているわけではなく、本来の持続力を最大限発揮しての結果。昨年から見ても、相当力をつけている事を改めて示した一戦だった。ただ、ここまで出遅れが定番化してしまうと、今後はそれも含めての予想としなければならないわけで…非常に悩ましい限り。
エイシンフラッシュ:枠なりに中団のインから。ラストも内の空いたスペースに突っ込み、一時は前に出たのだが、坂上でストップ。最内ということで若干馬場のビハインドはあったかもしれないが、個人的には器用さを生かしたベストに近い乗り方だったように思える。やはりこの距離のガチ勝負はこの馬にとっては少し長い。条件さえ合えば突き抜けるだけのものを持ってるのは分かっているので、その時まではじっと我慢するしかないだろう。
スカイディグニティ:中団の内目から4角~直線だけやや外目にというセントライト記念と似たような乗り方。この馬にとってもペース的にはベストに近かっただけに、ここは力負けと言えるのだが、この条件なら十分やれるだけのものを示したとも言える。AJCCに出るならとりあえず買わなくてはいけないだろう。
ダークシャドウ:スカイディグニティを前に見る位置から4角では並んでいったのだが、結果伸び負け。やはり中距離一貫Lapでこその馬で、ここは適正外のレースだったということだろう。そしてやはり東京がベスト。小回りで器用に立ちまわるタイプではない。
ナカヤマナイト:出は悪くなかったもののスッと下げて後方から。4角までは良い感じで進めていたが、直線は伸びず。力を出せない流れではないし、通ったコースを考えても力負け…現時点ではG1で買い目に加えるのは難しいかも。
ルルーシュ:先団から馬場を選ぶように進め、4角では手応え十分に見えたが…力のいる馬場を苦にするようには思えないのだが、もう少し上がりをまとめるような流れのほうが合っているのかもしれない。
ダイワファルコン:この馬らしい正攻法。4角から直線に掛けて一瞬は見せ場を作ったが…思ったようなレースはできており、さすがに荷が重かったということか…福島記念の内容を買いかぶり過ぎ…反省。
立ち回りとペースを味方に付けた2着馬に対し、純粋に1・3着馬は地力を見せてのもので、力差はしっかりと見えたレースでしたが、最低2頭は上にいる訳で、その対決はかなり楽しみ…ゴールドシップは来年も国内専念のようですので、まずは春天でオルフェーヴルの激突(オルフェーヴル出るかは分かりませんが)そして宝塚記念で3頭+ルーラーシップの対決ともなれば、最高に盛り上がると思うんですがね~。もちろんルーラーシップは出遅れをどうにかすることが先決ですが。
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