偶然が生み出した可能性~シルクロードS回顧~
です…です。
「いやぁ~やっぱ日本はさみーねー」
…
… …
…お気づきの方もいらっしゃると思いますが、このエントリとパチパチと売っている段階ではまだ日本ではありません。こんな入りをする時は要注意フラグですので…ってなんのこっちゃ。
さっさと行きましょう。残ったシルクロードS回顧ですね。
2011年 1月29日(土) 2回京都1日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第16回シルクロードS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定] 芝・内 1200m 16頭
LAP 12.5-11.0-11.3-11.1-10.9-11.4=1:08.2
通過 34.8-45.9-56.8-68.2 上り 68.2-55.7-44.7-33.4
馬 | 印 | 馬名 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F |
9 | ○ | ジョーカプチーノ | 1.08.2 | 11-10 | 32.6 | |
6 | アーバニティ | 1.08.3 | 1/2 | 12-12 | 32.6 | |
7 | ◎ | モルトグランデ | 1.08.4 | 3/4 | 08-07 | 33.1 |
2 | セイコーライコウ | 1.08.5 | 1/2 | 10-10 | 33.0 | |
8 | シンボリグラン | 1.08.6 | クビ | 05-04 | 33.5 | |
14 | △ | スカイノダン | 1.08.7 | 1/2 | 08-07 | 33.4 |
3 | × | スプリングソング | 1.08.7 | クビ | 03-04 | 33.7 |
1 | △ | サンダルフォン | 1.08.7 | ハナ | 12-12 | 33.0 |
13 | × | ジェイケイセラヴィ | 1.08.8 | クビ | 03-02 | 33.9 |
16 | △ | グランプリエンゼル | 1.08.8 | クビ | 16-16 | 32.7 |
12 | ファイングレイン | 1.09.0 | 1 | 15-15 | 33.0 | |
15 | × | アーバンストリート | 1.09.1 | 3/4 | 14-14 | 33.3 |
11 | ウエスタンビーナス | 1.09.1 | 頭 | 02-02 | 34.2 | |
10 | ウエスタンダンサー | 1.09.3 | 1 1/2 | 06-06 | 34.1 | |
5 | ティファニーケイス | 1.09.4 | 3/4 | 01-01 | 34.6 | |
4 | ▲ | ショウナンカザン | 1.09.7 | 2 | 06-09 | 34.4 |
単勝 9 \220
複勝 9 \150 / 6 \960 / 7 \290
枠連 3-5 \2980 (13)
馬連 06-09 \7890 (28)
ワイド 06-09 \2680 (30)/ 07-09 \560 (2)/ 06-07 \7040 (64)
馬単 09-06 \11040 (35)
3連複 06-07-09 \29100 (91/560)
3連単 09-06-07 \121520 (371/3360)
なんとなんとのジョーカプチーノ出遅れ…そして、競り合う馬もなくティファニーケイスの単騎…でもって、それが引き起こした結末は…「34.8-33.4」と言う6Fでは有り得ない後傾Lapだった。それでも、後方の馬がやってこれた理由は紛れもなく「馬場」なのだが、それだけでもない部分を↓で紐解いてみようと思う。
まずは勝ち馬ジョーカプチーノ。誰が出遅れて控えに回って、上がり32秒台の脚で差し切ることを予想できただろうか。ただ今回の好走はいくつかポイントがある。
1.流れが遅かった故に、出負けしても労せず中団まで巻き返すことが出来た。
2.一本調子のペースがこの馬に合っていた。
この2つは押さえておきたいところ。出遅れという偶然にこの2つが重なって起こったという事だ。従って今回の結果を受けて「控える競馬も…」的な事は全く無く、次走以降は普通に一本調子で逃げるだろうし、オーバーペースになれば普通に失速すると思っている。そういう意味では人気で切れる要素も含んでいると思うのだが、キンシャサ辺りがトップに居るスプリント界のレベルならば、この馬とて簡単に止まらないかも。とりあえずはそんなところ。
そして↑の2.の部分でピタリと嵌ったのがアーバニティ。7Fのワンペース競馬での好走が多い馬だけに、こんなペースならばパフォーマンスは上がるはず。ただ6Fでこんなペースはめったに無い訳で次に繋がるかどうかと言われれば、限りなくNoに近いと思われる。ちなみに5着のシンボリグランも典型的な一本調子Lap巧者。こういう馬はアイビスSDで狙いたい。
3着のモルトグランデはペースへのつぶしが利く分、突き抜けもないというキャラ通りの3着…今後もそれなりのお付き合いでいいだろうが、ちょっと目を引いたのが内からの伸びが凄まじかった4着セイコーライコウ。中山での2連勝、しかもその2つが全く違うペース…そしてこの舞台で、しかも伸びない内を突いての快走はちょっと驚かされた…まだ4歳だけにこれからが楽しみな一頭と言える。
人気を背負ったスプリングソング…確かに馬場的な面で後押しが無かったのは事実であり、それを踏まえたコンマ5秒差はギリギリ許容内といったところと判断、このレースだけで結論を出すのはやめておこう。
馬場的にもペース的にも高松宮記念を見るには、かなり物足りないレースになったと思います。そんな中でジョーカプチーノの快走は目を引いたのですが、あくまで偶然がもたらした産物であり、この時点で過大評価はしないほうが…というのがBERA-anの考えです。