結果的には大きすぎるハナ差~ジャパンカップ回顧~
マイドです
ネット環境抜群の日本を離れる前に、とりあえず重賞回顧だけでも済ませておくことにします。
2010年11月28日(日) 5回東京8日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【10R】 第30回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2400m 18頭
LAP 12.8-11.7-11.9-12.3-12.0-12.7-12.9-12.0-12.2-11.2-11.3
通過 36.4-48.7-60.7-73.4 上り 71.5-58.6-46.6-34.4
馬 | 印 | 馬名 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F |
6 | ◎ | ローズキングダム | 2.25.2 | 05-07-05-06 | 34.2 | |
16 | ○ | ブエナビスタ | 2.24.9 | 降着 | 12-14-12-10 | 33.5 |
2 | × | ヴィクトワールピサ | 2.25.2 | ハナ | 02-02-02-02 | 34.4 |
8 | △ | ジャガーメイル | 2.25.3 | 3/4 | 15-15-16-16 | 33.7 |
7 | × | ペルーサ | 2.25.3 | クビ | 18-18-18-18 | 33.5 |
13 | メイショウベルーガ | 2.25.4 | 1/2 | 08-12-08-08 | 34.2 | |
14 | オウケンブルースリ | 2.25.4 | ハナ | 17-17-16-16 | 33.8 | |
10 | ▲ | エイシンフラッシュ | 2.25.6 | 1 1/4 | 02-04-02-02 | 34.8 |
18 | シリュスデゼーグル | 2.25.6 | ハナ | 15-15-12-14 | 34.1 | |
12 | △ | ジョシュアツリー | 2.25.7 | 1/2 | 12-08-08-10 | 34.4 |
3 | ダンディーノ | 2.25.8 | 3/4 | 12-12-12-14 | 34.3 | |
4 | シンゲン | 2.25.8 | 頭 | 01-01-01-01 | 35.3 | |
5 | モアズウェルズ | 2.26.0 | 1 1/2 | 08-10-08-10 | 34.7 | |
11 | △ | ナカヤマフェスタ | 2.26.1 | クビ | 05-05-05-04 | 35.2 |
9 | ティモス | 2.26.3 | 1 1/2 | 08-10-12-10 | 34.9 | |
1 | ヴォワライシ | 2.26.5 | 1 | 08-05-05-06 | 35.5 | |
17 | △ | マリヌス | 2.27.6 | 7 | 05-08-08-08 | 36.5 |
15 | フィフティープルーフ | 2.29.3 | 大差 | 02-02-02-04 | 38.4 |
単勝 6 \880
複勝 6 \200 / 16 \110 / 2 \530
枠連 3-8 \690 (3)
馬連 06-16 \710 (1)
ワイド 06-16 \300 (1)/ 02-06 \2320 (24)/ 02-16 \900 (9)
馬単 06-16 \1880 (7)
3連複 02-06-16 \4940 (14/816)
3連単 06-16-02 \25110 (72/4896)
フィフティープルーフは行く気すら見せずに、押し出されるように前に出たのがシンゲン…結果的に3F通過はかなり遅くなったものの、その後の2つはあまり緩めずに5F通過は60.7とごく標準的…そこから2つは緩めて、再度ペースアップする逃げ馬だが、そこで後ろは呼応せずに1頭だけが離すような展開になってからの切れ味勝負…中盤の緩みは数字上はさほど大きくなかったものの、後続はそれ以上に緩みを持たせての追走だっただけに、求められたのは当然瞬発力ということになるだろう。
そんな中で後続を封じ込めたブエナビスタ…パトロールフィルムを見れば分かるが、1角手前で落馬寸前のつまずきがあって思うようなポジションを取ることが出来なかった。更に終始外目を回らされながら、直線でアッという間に前に迫って抜けきってしまった。この馬の特筆すべき点は一瞬でスピードアップできる瞬発力なのだが、それが苦しい流れでも繰り出せるということ。すでに名馬と呼ばれるだけの資質は備えた馬である事は間違いない。
ゴール寸前で2着に上がったローズキングダム。直線に入り進路を確保したところでヴィクトワールピサから外に張られ、更にブエナビスタから内に寄られ、外に建てなおさざるをえない不利…それでも何とかヴィクトワールピサだけは交わしての入線だったが、結果的にはそのハナ差が大きな大きなものとなった。この馬もブエナまでは行かないものの、それなりに苦しい流れの中でも瞬発力を出せる馬、かつ折り合いに気を使うこと無く好位で競馬出来る馬だけに、かなり好走範囲が広い馬になりうるだろう。
積極的にレースを運んだヴィクトワールピサだが、結果的にシンゲンがペースアップした時にうまくスルー出来て、瞬発力を活かす競馬になったことが大きいと言える。ただし瞬発力面では絶対的なものを持っているわけではないので、今日のようなペースがベストマッチだったと言えるのではないだろうか。
今日も出遅れてしまったペルーサ…ここまで来るとどうしようもないのだが、やはり持ってる瞬発力は超一流。上手く行かせるような競馬になれば、直ぐにでもG1は取れるだろう。
ジャガーメイル、メイショウベルーガ、オウケンブルースリ辺りはこのペースに適性のない馬だったが、よく差を詰めた。逆に言えば有馬記念でも十分狙える馬たちだけに、巻き返しに期待したい。日本馬の中で見せ場のなかったナカヤマフェスタも少々負け過ぎではあるが、流れ的には全く会っていなかったのも事実であり、コチラも度外視しておきたい。
あえて、降着に関しては書きませんでしたが、夜のエントリで思うところを簡単に書いてみようと思います。