天皇賞・春予想
過去５年でディープ出走の年以外は大荒れのこのレース。ただそれらの年は頭数が揃っていたという共通項があり、今年に関しても当てはまるかどうか…精査していきましょう。
ペースを握るのはホクトスルタン…これは間違いないでしょう。そのホクトスルタンのパターンと言えば、前半は少々競り合ってもハナをキープした上で、道中は緩めてラストは瞬発力勝負に持ち込むというもの。今回はアドマイヤメインが積極策を示唆しており、テンからいきなり緩いペースになる事もなさそうです。適正的には底力寄りの馬を上位に見たいですが、有る程度の瞬発力も必要になってくるという見立て、また馬場に関してはかなり良好な状況で差す馬に関しては、乗り方に工夫が必要になってくるのではないでしょうか。
サンバレンティン：底力面での裏付けは十分だが、瞬発力面での適正、さらに小回りでしか実績が無いのは大きなマイナス。出るだけという事でいい。
アドマイヤフジ：昨冬の鳴尾記念での復帰以来、好走の全てが瞬発力勝負、かつ阪神大賞典の瞬発力勝負で見せ場すらなかった事から距離面での不安が大きく、狙えない。
アドマイヤモナーク：日経新春杯での勝ちっぷりを見ていると、長距離での底力勝負における適正はここでも遜色はない。また有る程度の後傾LapになってもダイヤモンドSのようにそれなりの脚を使えており、過去２回の挑戦とはちと趣は違う。ただ、脚質的にどうしても後方からの競馬になるので、自分の脚が使えても前を捕らえられるのかを考えると、頭までは少し考えにくい。
ホクトスルタン：長距離の横典…それだけで買わざるを得ないのだが、この馬自身は前述の通り、緩急自在のLapをつくり、後の馬の脚を削って自ら残しきるレースをする馬…ただ、今回はアサクサキングス・メイショウサムソンなど早めに前に圧を掛けに行きたい馬もおり、Ｇ１での戦法としては上手く嵌る可能性が低いのは否めない。前走は圧勝とは言え、条件戦…この人気なら触手は正直、動かない。
トウカイエリート：昨年のこのレースでは可能性を感じさせる走りを見せたが、復帰後の内容では触手が動かない。買いません。
アドマイヤメイン：前走の不可解な待機策から一転して今回は積極策を示唆。どれだけホクトスルタンを突いてペースを落とすのを遅らすか…勝ち負けに関しては語るまでも無いが、有る意味かなり重要な位置づけになる。
ドリームパスポート：復帰後、一貫して厚い印を打ち続けてきたが、復帰以前の勝ちきれなさに輪をかける結果。ただ調教からは今回は更なる上積みはありそうで、底力勝負で強く、ある程度の瞬発力を持ち合わせているという点では、ここでの好走もありえない話ではない。
メイショウサムソン：ペース面での適正は言うまでも無い。この昨年のこの舞台で底力を問われる流れを凌ぎきったこの馬を買わないわけにはいかないが、有馬記念・大阪杯での敗戦は「もう少しやれても…」と思えるものだっただけに、昨年のような勢いが無いのはやはり気がかり。他ブログで既出ですが、厩舎も今年連対すらしていないというのも…
ドリームパートナー：書くことが思い浮かびません。
ポップロック：意外にも初出走…ただこの馬自身、目黒記念連覇時は底力を求められる流れだったものの相対的には瞬発力勝負での好走が目立ち、底力面の下地は薄かったりする。そういう意味ではここでは狙い辛いのだが、スタミナとしてはかなりのものを持ち合わせていると思われ、そこに物を言わせるならば、上位に食い込むことも可能と思われる。
トウカイトリック：ポップロックと同様、スタミナ面での狙い目は十分。それだけに今年に入り11Fを２回使われた事は不可解だが、ペース問わずに堅実な差し脚を使える安定感、プラスして東京と京都での好走歴が目立つ事から、ここでも狙い目は十分と判断する。
アイポッパー：過去３年は３・４・４着と一歩足らずの結果…年齢的に上積みが有るとも思えず、前走の２着にしても道中の位置取りがそのままゴールに繋がった感たっぷりで、大きくは狙い辛い。
アサクサキングス：神戸新聞杯までは前付けの瞬発力勝負で結果を出してきたが、菊花賞では前に厳しい流れながら自ら動いて前を捕らえきっての初戴冠。底力面でも一流である事を証明した。前走も休み明け・59?ながらも３着と踏ん張っており、上積みも十分。流れ的にも前で競馬出来るのは圧倒的有利で、人気でも逆らえそうに無い。
アドマイヤジュピタ：厳しい流れを前付けして完勝したアルゼンチン共和国杯にこの馬の底力を垣間見たのは事実だが、番手追走で逃げ馬の作る流れを一番受けるのは紛れも無くこの馬であり、この距離でそれを凌げるだけの底力の裏付けはまだ無いと判断する。ただ位置取り的には有利な競馬が出来るのは事実で、無印には出来ないか。
◎ 13 アサクサキングス
○ 11 トウカイトリック
▲ 08 メイショウサムソン
×1 07 ドリームパスポート
×2 10 ポップロック
△1 03 アドマイヤモナーク
△2 14 アドマイヤジュピタ
かなり考えた割りには面白くない予想になってしまいましたwww。ただ全幅の信頼を置けるという存在の馬はただ１頭だけでしたので仕方ないです。ただそれも勝ちきる確信までは正直ありません。どこまで勝負できると言われれば…直前まで考えたいと思います。
