重賞回顧ブログ~The結果論~

レースの後からなら何とでも言える。そんな結果論から次の当たりを導き出すBlogです。

言葉回しvs勢いvsキワモノ~M-1グランプリ回顧~

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いやぁ…今年も終わりましたね~。いつも有馬記念の日にやっているのでコレが終わると1年が終わりの様な気がするのですが、今年はそうでは有りません。とりあえず朝日杯より注目していたこのM-1の回顧だけしてから、朝日杯はやっつけてしまいますので、今しばらくお待ち下さいまし~。

結果を知りたくない方はココから先はスルーしてくださいね~。
≪1stラウンド≫※ネタ披露順です

ダイアン(619点) 個人的評点:83点
クリスマスは知ってるが、サンタクロースは知らないという所からサンタクロースの説明を始めるという微妙なネタ…出だしはいつものトップバッターと同じだなと思っていたが、後半じわじわと巻き返してきた。それだけに前半のつかみに入るまでの時間が長すぎたのが残念…というか「ファナスティ」の件の時点で少しイラっと来てしまった。個人的には去年のスカウトネタもかなり面白いと思っていたし、今年も相対的に見れば近年のトップバッターにしてはかなり出来のいいほうだったと思う。来年が恐らくラストだろうが、是非もう一度見てみたい。

笑い飯(637点) 個人的評点:84点
出だしのつかみで例年とは少し違いスロースターターからの脱却かと思わせたのだが…中盤以降ではいつものパターンに舞い戻ってしまった感じ。特に後半の交通事故のネタがかなり雑に見えてしまった。西田のキレもいまひとつだったような…結果的には闘牛士のネタでもっと引っ張ればよかったという事になるが…個人的評価点としてはあまり高くなかったのだが、審査員の評価は以外に高かった。Wボケというスタイルを変える訳には行かないだろうし、そのパターンにしてももう食傷気味というのが正直な所だろう。こちらも来年がラストチャンス…どういう風にもってくるか…このまま常連で終わるのもまた一つの味かもしれない。

モンスターエンジン(614点) 個人的評点:88点
暇をもてあました神々の遊び…しか印象が無いが、今回のネタも個人的にはかなりツボにヒットした。化け物にバズーカーを打ち込む西森のセリフ…なんだありゃ?そして会長「バケ モノ」もかなりヒットした…それでいてココまで点が伸びなかったのは、ツッコミが甘かった位しか考えようが無い。にのうらご時代はカウントされないだけにまだ何度も出場のチャンスはあるだろうし、こちらも来年以降チャンスは十分。

ナイツ(640点) 個人的評点:87点 最終決戦進出
話芸というか言葉遊びで突っ込む暇も与えないほどに延々とボケを繰り返すスタイル。ボケ単品でみると特にインパクトもないのだが、全て見終わった時に“あそこであのボケかたしないと後のココに繋がらないんだなぁ…”と分かったりして、完成度としては非常に高い。個人的には大好きなんだが…繰り返して見て聞いて、真の面白さが分かるんじゃないかと思う。シモの方に走っていった時の方が受けが良かったのは少し意外…とにかく下馬評も高く、順当に決勝に駒を進めたと言える。

U字工事(623点) 個人的評点:80点
おなじみ栃木なまり漫才…茨城を敵対視するネタだったが、それなりに受けも良く審査員の点も意外と伸びた印象で大健闘と言っては失礼だろうか…ただ確実に言えるのはあのネタの広げ方ではその先にあるものには到達できないという事…正統派らしく話術やテンポはかなりいいだけに、もう少し開拓ゾーンを広げていってほしい。

ザ・パンチ(591点) 個人的評点:77点
レッドカーペットでしか見たことなかったのだが、“チャッチャチャース”含めて4分でも同じ事をやって来た…それは仕方ないかもしれないが、ノーパンチの突っ込み表現も天井が見えてきた感じで、こちらも頭打ちの予感…に加え、テンポと言い間と言いどうも自ら狂わしているとしか思えなかったし、この点数も納得。レッドカーペット芸人ですな。

NON STYLE(644点) 個人的評点:92点 最終決戦進出
こちらも正統派なのだが、石田のぼけ方が時に暴走気味になって、何言ってるのか分からなくなる(イライラする)のが弱点…M-1は勢い勝負なところがあるだけにその懸念もあったのだが、それを払拭する見事なボケ加減とそのテンポ。それにネタつなぎの上手さも加わって特に非の打ち所が無かった。個人的評価、会場の盛り上がり、審査員の評点全てが高評価でこの点数も納得。

キングコング(612点) 個人的評点:83点
終わった時点で個人評価は置いといて審査員受け的には笑い飯と1~2点差の微妙なラインかなと思っていたのだが、ここまでひどいとは想像もしていなかった。“お口チャックマン”の辺りなんかは、去年には無い試みだったような気がするが…表現するなら「ザ・空回り」という事だろう。やっちまったね…個人的には、勢いのみというかただやかましいだけという感じで去年…いやずっと昔から特に評価できなかったのだが、観客を引き込むようなそれすら出せなかったらこうなりますよという事なんだろう。ある意味正当に評価されたという点では納得の結果なのだが…

敗者復活枠 オードリー(649点) 個人的評点:86点 最終決戦進出
敗者復活では最初から有力だったようだが、何言ってるかよく分からない春日のボケに突っ込みが上手く重なっていくかがポイントのコンビ。最初の方はいいのだが、時間がたつにつれてテンポアップしていくとその辺りがチグハグになってくる…ところが、この舞台ではそんな事も無くかなり良い感じで展開されていた。中身も通り一辺倒ものもではなく、チョイチョイ違うスタイルの突っ込みも入れながらで、これまで見た中では最高の出来だったと思う。ただキワモノ系で頂点を取るのはどう考えても困難であり、彼らのてっぺんはこの辺りかもしれない…


≪最終決戦≫

ナイツ(0票) 個人的評点:86点 
SMAPいじりネタ。客席が暖まってただけにネタの入りもスムーズだった。その分一発目よりも伸びがあるかと思いきや、その点ではイマイチ…この辺りがネタとしての勢いに欠けるという事なんだろう。来年以降というか、M-1自身の課題にどこまで立ち向かえるか…ただボケ倒しのスタイルで来年もいけるかは正直微妙と言えるし、上手く方向転換をして頂きたい。

NON STYLE(5票) 個人的評点:95点
ネタ系統としては一本目と同じでスピード、テンポそのままに一気に駆け抜けた。おまけに最後の“むにゅ~ 網戸~”から“街路樹のマネ”で更に盛り上げて最高の形で終えることが出来たと思う。それぞれのシチュエーションにおけるボケの選択と表現が非常に上手く、突っ込みは正直適当でもボケだけで当分はいけそうな予感。

オードリー(2票) 個人的評点:81点
どう考えても一本目のほうが面白かった…というのも、先に書いた弱点がモロ出てしまったから。途中からの春日のボケが意味不明…何言ってるのかすら分からず、突っ込みも映えない最悪のものだった。一度盛り上げればそれが長持ちするタイプの芸風だけに、それを維持する為の技術に欠けていたといった方がいいだろうか…このままでは敗者復活の常連になりそうな気配。


ま、終わってみれば個人的にはノンスタの完勝と言っていい2008年M-1でございました。もちろん内容的にも文句無いと思います。で、またも決戦に残れなかった笑い飯…↑ではきっつい事書いてますが、もちろん一番応援してるのは彼らですからね~。来年こそは…見せ場は最低作って頂きたいものです。それには伝説のネタを上回るものを準備しないといけないと思いますが。


意外と時間が掛かったので、朝日杯の回顧は明日にでも…スマソ。





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