重賞回顧ブログ~The結果論~

レースの後からなら何とでも言える。そんな結果論から次の当たりを導き出すBlogです。

2019 ダービー卿CTの回顧

 これは衝撃…今年フランケル産の牝馬を生んだ直後の3月10日に馬房内で右第3指骨粉砕骨折発症、ボルト固定手術後の経過観察中に蹄葉炎発症、回復の見込み無く安楽死という事のようです。ドバイを最後のレースにし、そのまま欧州に渡り、ひたすらにノーザンダンサー系ばかりを付けられていましたが、一度はサンデー系の産駒も見てみたかったなぁ…というのが本音です。まぁ牝馬は本年産含め4頭…そのうち2番仔のケースバイケースがすでに繁殖いりし、オルフェーブル産駒を昨年産み、本年産はダイワメジャーの仔が産まれる予定。また3番仔のタニノアーバンシーが今年から繁殖入り…この馬もサンデー系を付ける機会が多くなると思いますが、どんな馬が出てくるのか…期待したいと思います。安らかに…合掌。

 

ダービー卿CT

Lap・馬場振り返り

12.1-10.8-11.0-11.2-11.4-11.4-11.6-12.2=1:31.7

 マルターズアポジーに外からエイシンティンクルがぴったりと付いて、緩いペースを許さない体制を作った序盤戦。その後もゴールに向けて徐々にペースを落としていく消耗戦に近い形での決着となった。全体的には字面から想定できるとおりの縦長になったのだが、前の7頭ほどはひと塊になっており、展開的にはいかにもその後ろの組に有利に働いたと言える。毎年Bコース変わり初週に施行され、高速馬場に変貌しているのだが、その傾向は続いており、さらに今年はペースも相まって31秒台まで押し上げられたという事で、時計の速さはあまり気にする必要はないだろう。

 

各馬振り返り

 フィアーノロマーノ:このペースを内から積極的に付いていき、4角手前でやや外に切り替えると、馬なりで先頭に立って後続の追撃を封じ込めた。前走は7Fの消耗戦を前付けして押し切って、ここは距離延長の一戦だったが、同じようなペースを味方にした形になる。好走時はほぼ前傾Lap、後傾の場合もトップスピードが求められないレースというのは共通しており、今回も見た目には中々強い勝ち方だったが、必要以上に評価する必要はないだろう。ただ勢いはあるだけに、本番もペース一つで良いところがあっておかしくない。

 プリモシーン:前の集団から少し間を空けて、絶好位を追走。完全に勝ちパターンかと思ったが、わずかに届かなかった。流れ、位置取り、更には時計対応力とすべてがマッチしての好走と言えるだろう。個人的には東京も悪くないと思うので、ヴィクトリアマイルでも流れ次第で好走の目はあると見る。

 マイスタイル:先行集団の一番後ろあたり。3角から最内に入り、直線でやや外に出しつつギベオンと併せながら伸びてきた。とにかくリズムよく運べるかがカギの馬なので、今回は必要以上に前に行かないようなレースでもこなせてしまうという強みはある。かなり鞍上を選ぶタイプなので、是非継続騎乗でお願いしたい。

 ダイアトニック:出が悪く後方から。4角までは内から差を詰めて、直線上手く遠心力を使って外に振り出して伸びてきた。この時計では後方からの馬は厳しいと思っていたのだが、コース取りで上手くカバーした好騎乗と言える。流れもこの馬にとっては悪くなかったのだが、OPでの目処は完全についたと言える内容だった。今すぐは難しいかもしれないが、もう一皮剥ければ秋は面白いところがあるかも。

 ギベオン:先団組みから勝ち馬と同じタイミングで手応えよく上がっていったのだが…4歳で57.5を背負わされたことを考えると、そこまで悲観する内容でもなかっただろう。安田記念も適正が高そうなので、これで人気が落ちるようなら儲けものなのだが…

 ドーヴァー:2着馬を追いかける位置での競馬だったが、直線では思ったほど伸びず。力は出せるペースだったと言えるし、素直に格が上がって太刀打ちできなかったと見るべきだろう。

 

 

 ペース的に残せる要素はなかったのですが、軽快なスピードを見せたのがこの馬→エイシンティンクル)枠もよくなかっただけに、条件が揃った距離短縮の舞台では見直したいと思います。






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