2018菊花賞の回顧 - 重賞回顧ブログ～The結果論～

平成31年度（2019年）開催日割および重賞競走について JRA

　来年の開催日割が確定しましたね。恒例の無理矢理3日間開催はGWの前半に組まれることになりました。来年のGWってカレンダー的には最悪（3連休＋中3日＋4連休）なので、その前半部分に入れ込んでしまうのは好都合なのかもしれません。今年は2月の極寒開催に入れて、結果順延しちゃったってのが効いたのでしょう。ま、異国に住んでる人間にとってはどーでもいいことなんですが。

菊花賞

Lap・馬場振り返り

12.8-11.9-12.5-12.9-12.6-12.4-13.3-13.0-12.8-12.7-12.8-12.2-12.2-10.7-11.3=3:06.1

　アイトーンがスタートやや安目。逆にポンと出たジェネラーネウーノがすっとフタをして先行争いがほぼ起こらず。道中に13秒台が2回のみというのは少ない部類なのだが、その他の区間含めた2周目坂の上りまでの11Fの通過タイムが過去10年（良馬場のみ）ではダントツに遅く、かつ上がりに10秒台が記録されたのも初めてという極端な後傾…というより実質2Fの競馬…問われたのはギアアップ能力という15Fの競馬とは到底かけ離れた適正を問われる結果となってしまった。また一気に1.5秒のペースアップは先行馬にとって苦しかった事もあるだろうが、ペースの上がるタイミングが遅すぎて、差す馬も脚を余し気味…上がり最速が同タイムで5頭もいるというのはその証左ともいえるだろう。

各馬振り返り

　フィエールマン：荒削りながら強烈な差し脚を見せたラジオNIKKEI賞を彷彿とさせるレース。それに加え、スタートを決めて出して行きながら、直線先に抜けた2着馬を待って追い出した鞍上との合わせ技での勝利。しっかり流れた時にどのくらいの脚が使えるかは未知数だけに大きな事は言えないが、JCなら一考、有馬なら消す方向で。

　エタリオウ：出負けで後方も、スタンド前で外からポジションをあげて対応。スローに対してしっかりと対応した点、流れに乗りながらも勝ちを目指していち早く仕掛けに入る辺りは流石鞍上と言えるのだが、逆に言えば各馬の中では比較的力を出せた結果といえるだけに、次以降も人気になるようならちょっと評価を落としたい所。鞍上が替わるのであれば尚更。

　ユーキャンスマイル：道中内々からで動きにくいポジションだったが、直線じわっと外に出し2着馬の後ろを確保して伸びてきた。ココに来て自身の上がり最速をマークしてきたが、この馬にとってはギリギリのラインであり、立ち回りでもぎ取ったとも言える数字。基本速い上がりの勝負は向かないと思っておきたい。まだ条件戦に出られる身だが、人気になるなら頭は嫌って妙味あり。

　ブラストワンピース：内を嫌い外目に出したが、すでに2着馬のほうが前におり、自身の上がりではどうしようもなかった。新潟記念でも10秒台を出しているが1Fの助走があってのもので、基本的にトップスピードの質は高くない。ここは参考外でいいだろう。

　グローリーウェイズ：枠なりに外々の追走だったが、勝負どころでも大してペースが上がっていないので、その地点でスムーズにポジションを上げられた事が結果的にプラスに働いた。比較的力を出せた中での掲示板と言える。

　エポカドーロ：完全に想定外の競馬…ポジション的にも動くに動けなかった。いずれにせよ戸崎は馬群の中では買っちゃダメということ…ただこんな展開も想定していなかったのも事実で…

　グレイル：ハイペースを内で我慢して一発出し抜いてやろうというのが見え見えの立ち位置だったが、出番回らず。流石にこの上がりでは…

　アフリカンゴールド：この上がり勝負は想定外でも、もう少し抵抗できてよかったのだが…ちょっと見立て違いの感もあり、サーセンでした。

菊花賞を視聴。田辺よ…戸崎よ…そんな競馬がしたかったのかい？終わってみれば、菊花賞のLap向きじゃない2頭…そしてデムルメのワンツーって…自身の予想がトンチンカンだったことを棚に上げているのは百も承知でそんな事を第一に思ってしまいました。#競馬 #菊花賞
— uɐ-ɐɹǝq【ベラアン】 (@Bera_an) 2018年10月21日

　こんな第一印象を抱いた菊花賞ですが、ジェネラーネウーノとエタリオウが同馬主であることに気づいて、あぁ…と腑に落ちる自分がいました。凡戦凡戦と言いますが、馬券を買う側からすると、単純に想像力が足りなかったということ。反省いたします。また、今年になってノーザンファーム組（特に天栄）の別ルートからの挑戦というのが特に増えていますが、これも将来的には当たり前になっていくのでしょうね。データ派にとってはツラい展開が待っていそうです。

　そして、次走が適条件ならばちょこっと買ってみたいのが→（タイムフライヤー）この上がり勝負では大健闘の部類で、もっと上がりの掛かるレースなら…という感じ。