勝負どころの位置取りで明暗が…~函館記念回顧~
です、です。
オルフェは凱旋門賞行き決定!そして鞍上はスミヨンのようですね…個人的にはまず乗り替わりだろうと思っていたので、あまり思うところもないのですが、スミヨンを捕まえたのは大きいかもしれませんね。
さて…今週も来客で立て込んでいてバタバタしそうなのですが、いつまでもほったらかしてるわけにも行きませんので、簡単でもいいので振り返っていく事にしましょう。
2012年 7月15日(日) 2回函館6日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第48回農林水産省賞典函館記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 16頭
LAP 12.5-10.8-11.6-12.0-12.2-12.4-12.4-12.3-11.8-12.4=2:00.4
通過 34.9-46.9-59.1-71.5 上り 73.5-61.3-48.9-36.5
馬 | 印 | 馬 名 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 |
3 | × | トランスワープ | 大野 | 2.00.4 | 10-10-07-08 | 35.7 | 4 | |
8 | イケトップガン | 丸田 | 2.00.6 | 1 1/4 | 13-13-12-09 | 35.8 | 8 | |
4 | ミッキーパンプキン | 池添 | 2.00.6 | ハナ | 03-03-02-01 | 36.5 | 7 | |
7 | ○ | トウカイパラダイス | 柴山 | 2.00.7 | 3/4 | 06-06-07-06 | 36.1 | 1 |
5 | ◎ | マヤノライジン | 松田 | 2.00.9 | 1 1/2 | 10-12-15-11 | 35.9 | 10 |
1 | マイネルスターリー | 川須 | 2.00.9 | ハナ | 14-14-05-03 | 36.4 | 3 | |
12 | セイカアレグロ | 竹之 | 2.01.1 | 1 | 01-01-01-02 | 37.2 | 15 | |
2 | コスモファントム | 丹内 | 2.01.2 | クビ | 06-06-03-03 | 36.8 | 6 | |
11 | × | ネオヴァンドーム | 浜中 | 2.01.2 | クビ | 06-06-07-06 | 36.5 | 2 |
6 | ネヴァブション | 丸山 | 2.01.3 | クビ | 16-16-15-12 | 36.4 | 13 | |
14 | ロードオブザリング | 吉田 | 2.01.3 | 頭 | 03-03-03-03 | 37.0 | 5 | |
10 | アクシオン | 木幡 | 2.01.4 | クビ | 10-10-12-09 | 36.6 | 12 | |
9 | ゴールデンハインド | 荻野 | 2.02.4 | 6 | 15-15-12-14 | 37.6 | 9 | |
15 | リッツィースター | 宮崎 | 2.03.8 | 9 | 06-06-07-12 | 39.1 | 16 | |
13 | メイショウクオリア | 藤岡 | 2.08.2 | 大差 | 02-02-07-16 | 43.5 | 14 | |
16 | キングトップガン | 横山 | 2.08.9 | 4 | 03-03-05-15 | 44.4 | 11 |
単勝 3 \720
複勝 3 \260 / 8 \600 / 4 \480
枠連 2-4 \680 (2)
馬連 03-08 \9870 (30)
ワイド 03-08 \2170 (24)/ 03-04 \1510 (14)/ 04-08 \2580 (29)
馬単 03-08 \16050 (53)
3連複 03-04-08 \24550 (72/560)
3連単 03-08-04 \152360 (415/3360)
【ペース・展開おさらい】
もともとダッシュが良くないゴールデンハインドだが、すこし挟まれるような形になり行けず…外からメイショウクオリアが出ムチをくれて出ていくものの、最終的には最軽量のセイカアレグロが出ていってのペースメイクとなった。2F目の10秒台を含めて3F通過の34.9は、やや速め…そこから12秒台前半を維持しながらゴールを迎える完全持続力勝負となったのだが、残り2Fの時点で先頭が入れ替わり、11.8-12.4と推移していることからも、追いかける側も最後は脚をなくし気味になる消耗戦テイストも盛り込まれたレースになったといえるだろう。当然、前を行く馬には苦しい流れになったということである。
馬場的には予想エントリで書いた通り…内目でも踏ん張れる、というより、外を回る距離ロスの方がまだまだ大きい状況。このレースでもそれが明確に現れたと言っていいのではないだろうか。
【各馬寸評】
トランスワープ:スタート直後は出していくべく押していたが、無理と判断するや、即諦めて中団インを追走。勝負どころでも内をついてポジションを上げていき、直線入り口では一瞬行き場を失いかけるが、やや強引に進路を確保すると、一気に伸びて初重賞。ペース適性は十分やれることを示していただけに、この好走も驚くべきことではない。引き続き、小回りの緩みの少ないレースなら狙いは立つのだが、内のいい部分を通れる恩恵があった事は明らか。しかもハンデ戦でもあり、過剰な評価は避けておくべきだろう。
イケトップガン:スタート直後から内目に潜り込んでの追走…4角で一気に外に張り出して、前を射程圏に入れると、外からきわどく前に迫った。3年以上ぶりに馬券に絡んだことになるのだが、当時は小回りの緩まない流れで好走できており、ここも流れとしては良かったと思われる。ただし軽ハンデと4角で遠心力を利用し、スピードを殺さずに外にスムーズに出せた事が大きかっただけに、この1走で信用するのはちと危険と言える。
ミッキーパンプキン:行きたい馬を行かせての3番手…4角で前が垂れてしまい、その後のLapの大半を作ることになってしまったが、自身はさほど止まらずに3着フィニッシュ。この馬も苦しめの持続力勝負がベストの舞台だっただけに、前がしっかり目に引っ張ってくれたことが、逆にプラスに働いたと言えるだろう。ムラがあるように見えて、走れる条件、走れない条件がかなりはっきりしている馬だけに、今後の出し入れは要注意。
トウカイパラダイス:恐らく馬なりで先団を目指したと思われるが、自身の外に行きたい馬が結構おり、殺到するような形でポジションを悪くし、中団からの競馬になってしまった。勝負どころでも後ろから来たマイネルスターリーに呼応するように外目を進出したのだが最後に脚が止まってしまった。前走は新味を見せたとはいえ、かなり楽な競馬だったことには違いなく、ハンデ戦でここまで人気するほどの差はなかったということ。個人的には、もう少し違う部分に本質があるのではと思うのだが…
マヤノライジン:この馬も馬なりで後方から…3角手前で他馬が早めに上がっていくのを見ながら、内で脚をため、直線だけ外目に振っての追撃…結果コンマ5秒差と善戦の域から出る事は出来ず。立ち回りの巧さも光ったのだが、このメンツならば、その内どこかでもう一発やらかしそうな感じはある。◎に推した人間の贔屓目も加味されているかもしれないが。
マイネルスターリー:痛恨の出負け…この時点で、内を器用に立ちまわる事の出来ない馬にとって、あのような競馬になってしまうことは、個人的には仕方ないと思う。そもそも人気で買うべき馬ではないだけに、次以降は期待値が上がるはず。
ネオヴァンドーム:位置取りも流れも申し分なかったように思えるのだが、勝負どころでの反応がイマイチで、さらに直線でやや強引に勝ち馬に進路を取られてしまい、後は流してのゴール。洋芝適性はよく分からないが、そもそも一瞬の切れ味がない馬だけに、進路の開いた一瞬で反応できなかったことが痛い。そういう意味では、外回りでしっかり流れるレースがベストということになるか。
ハンデ戦で比較的軽めの馬が勝ってしまうと、どうしても素直に評価できないのですが、今回もそんな感じになってしまいました。
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